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8月10日の四曲目と五曲目

  • Concert

📅 August 08, 2019

⏱️2 min read

こんにちは、梁です。

演奏会終盤にはフランス・パリの作曲家(生まれはバスク地方)、M. ラヴェルの二つの作品を演奏します!

ところで、ラヴェルはヴァイオリンとピアノは本質的に互換性のない楽器だと考えていたそうです。

…うんん?

彼曰く、この二つの楽器は相性が良くないのだと。

…ほう。

・ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト長調 (M. ラヴェル)

彼はこのソナタで二つの楽器の「相容れなさ」を 面白いコントラストでもって表現したそう。
つまり、全体的に二つの楽器が融合して作る響きではなく、二つの楽器の「合わなさ」を最大限に強調するという方法を取ったのですね。

互換性、結合、相性。 (ぶつぶつ…)

さぁ、聴きたくなりましたか? (笑)

このソナタは3つの楽章からなります。

第一楽章 Allegretto
第二楽章 Blues
第三楽章 Perpetuum mobile

このうち第二楽章は名の通り、ブルース。彼はアメリカに行った事がない時からブルース、ジャズに強い関心を持っており、この楽章でリズム、フレーズの作り方、サックスを模倣したような音型など、彼曰く「ヨーロッパ独自の」ブルースを作曲したそう。

続いて、プログラム最後は

・ツィガーヌ―ヴァイオリンとピアノのための演奏会用 (M. ラヴェル)

「ツィガーヌ」とは、フランス語でジプシー。ハンガリーのジプシー音楽を素材とした楽曲です。

ラヴェルはこの曲を作曲する際に、パガニーニの24のカプリスを入念に研究し、ヴァイオリンの様々な技巧を採り入れました。

曲の前半は、ヴァイオリンのみで演奏され、遅く重たい雰囲気の中で、柔らかさから危険な激しさまで表現。

そして、ハープのようなピアノが加わり、情熱的で速いフリッシュへと突入。ピアノと共に、ジプシーのリズムを強調しながらクライマックスへ。

最後まで目が(耳が)離せない曲です!!

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